ワン子と学ぶ「ひな祭り」
おはようございます、ワイルドワン子です。
節分やらバレンタインやらについてつい最近ブログを書いた気もしますが、あっという間に3月ですね。
3月といえば、1つの年度が終わる年度末の時期だワン。
いわゆる「18禁」の解禁は4月1日が基準になっているので、今年高校を卒業する人たちがワイルドワンに入れるのは、ちょうど1ヶ月後ということになるワンね。
……もちろん、高校の卒業式が終わったからって、3月中は来ちゃダメだワンよ。
とまあそんな3月ですが、3月の行事といえば真っ先にやってくるのが、3月3日のひな祭り。
「女の子の祭り」というイメージが強いひな祭りですが、みんな当たり前のようにひな祭りを受け入れている反面、実はひな祭りがどんなイベントなのか詳しく知らないという人も多いのでは?
というわけで今日は「ひな祭り」がどういう祭りなのか、ワン子と一緒にお勉強してみましょう!
え? 毎度のことだけどアダルトショップと関係がない?
……細かいことは気にしなくて良いワンよ、それじゃ始めるワン!
ひな祭りの起源
ひな祭りの起源は、古代中国で旧暦の3月に行われていた「上巳節(じょうみせつ)」という行事だと言われています。
この行事では、川で身を清めて不浄を祓う「洗濯祓除」と呼ばれる儀式が行われていたほかに、曲水と呼ばれる人工的に作られた庭園の川で盃を流して酒を飲む「曲水宴」という宴会が行われていたそうです。
この「曲水宴」が伝わってきたときは日本の貴族の間で行われるようになったらしく、「盃が自分の前を通り過ぎる前に歌を詠む」という競技じみたルールのある宴会行事として楽しまれていたという記録もあるのだとか。
曲水の流れがどのくらいのものか分かりませんが、当時の貴族はその場で咄嗟に歌を詠める能力くらいの能力が必要だったということだワンね……現代的な感覚だと、即興ラップのスキルを要求されているような感じに見えるワン。
現在の日本における「ひな祭り」は、この「上巳節」が日本に伝わってきた後、日本に元々あった厄祓いの儀式などが合わさって出来上がったとされています。
たとえば、天皇や貴族の家に子が生まれると出産祝いで作られたと言われる「天児(あまがつ)」や「這子(ほうこ)」といった人形は、子が成長するまでの間その身にかかる厄を肩代わりする形代として使われていましたが、これが現代のひな祭りで飾られる「雛人形」のルーツという説が有力だワン。
また、天皇の住まいである御所を模した御殿に飾り付けをして健康を祈る「ひいな遊び」という風習も存在しました。この遊びでは必ず男女一対の人形が用いられており、時代の変遷とともに遊びの内容が変化していった結果、男女が対になった豪華な人形を子どもに贈って3月3日の晩だけ飾り、翌朝お祓いをした後また次の3月まで収めておく……というような行事になったのだとか。
また、「川で厄を流す」という上巳節に近い行事として「雛流し」が存在しますワン。
元々日本には「草や藁で人間を象った人形(ひとがた)に自分の厄を移して川に流すことで厄払いをする」という神話の時代にルーツを持つ行事が存在し、これが上巳節やひいな遊び、天児や這子の風習と結びついたことで、「上巳の節句」……つまり「桃の節句」という1つの行事になったのだそうです。
流し雛が行われるようになった平安時代当時は、乳幼児の死亡率が現代と比べ物にならないほど高く、そういった子の成長を願って行われた厄祓いの儀式こそが流し雛でした。
つまりひな祭りの起源は、人々……その中でも特に子どもの健康を願い厄払いをする行事の合体ということになるワンね。
ちなみにこの雛流し、現代でも全国各地で行われていたりするワン。
興味がある人は調べてみると、ちょうど今週末に現地で見ることが出来るかもしれないワンね。
ひな祭りの変遷
ひな祭りの元となった「上巳の節句」は上巳……つまり3月上旬の巳の日に行われる行事で、それが3月3日とは限りませんでした。
でもそれだと行事の日が毎年変わることになるので、古代中国の魏王朝時代に「3月3日が上巳節」と定められ、日本もそれに倣う形で3月3日を桃の節句とすることにしたんだワンね。
江戸時代頃には「川で厄を落とす」という部分が薄れ、代わりに天児や這子、ひいな遊びの「男女一対の人形で厄を祓う」という部分が受け継がれた「立雛」「坐り雛」が登場しました。
この立雛と座り雛は現在の雛人形と違い、男女一対の内裏雛だけを飾るもので、やはりこの人形に厄を肩代わりさせるという儀式的な意味合いが強かったそうだワン。
それがいつしか「身分の高い子女が嫁入りする際に必ず持っていくべき嫁入り道具の1つ」として扱われるようになると、家の格式を示すために雛人形もどんどん豪華になっていき、現代のような精巧かつ多量な雛人形を飾る文化になったと言われています。
どうやら一時はあまりに豪奢で贅沢な人形が作られたせいか、江戸幕府が名指しで「大型の雛人形」を禁止するほどになったそうだワン。
それが却って「芥子雛」という極小サイズの精巧な雛人形が作られるきっかけになっているので、娘の嫁入りに賭ける親や職人の情熱は恐ろしいものだワンね。
ところでこの「ひな祭り」、現代では「女の子の祭り」というイメージになっていますが、その理由はいま話した通り雛人形が「嫁入り道具」になったからだワン。
元々は5月5日の「端午の節句」ともども男女関係なく「子ども」の健康を願う行事でしたが、ひな祭りがこういった理由で「女の子の祭り」として扱われるようになったため、端午の節句は「菖蒲の節句」という別名から菖蒲→尚武という連想で「男の子の祭り」になったのだとか。
最近は何かと男女で区別することを良しとしない風潮がありますが、今後この行事はどういう扱いになるんでしょか?
気になるワン……もしも男女の区別を取っ払うことになったら、それはある意味で先祖返りと言えるかもしれないワンね。
これまでも行事の内容が移り変わってきた以上、今後も変わっていくと考えたほうが自然だワン。
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そんな感じで、ひな祭りの歴史をお勉強してみましたが、どうだったかワン?
「やっぱりアダルトショップ関係ないじゃないか」って? わふん、ぐうの音も出ないワン。
そもそも「子どもの祭り」とアダルト分野を結びつけるのはちょっとインモラルすぎるワンね。
でも、季節の行事について知識を深めることは良いことだワン。
こういう「いつもと同じ日常」ではないイベントには出来るだけ乗っかっておくと、日々の生活にアクセントがついて楽しくなれるワンね。
カップルや夫婦のマンネリと一緒だワン、「いつもと違うこと」をするのは退屈な日常を打破する最も簡単な手段、つまり季節の行事はコスプレセックスみたいなものってことだワン(?)
……自分でもちょっとなに言ってるのか分からなくなってきたワンね?
まあとにかく、季節の行事には乗っかっておいたほうがオトクだって話だワン。
雛人形を用意するのは手間がかかりますが、ひなあられや菱餅を食べたりするくらいなら簡単だワンね。
ちなみにひなあられは関西と関東で全然違う食べ物が使われていて、関西は塩っ気のあるおかき、関東は甘いポン菓子が主流だワン。
ワン子は……せっかくだし両方とも食べたいワンねぇ。
というわけで、今日のブログはこの辺りでおしまいにしておくワン。
皆さんもひな祭り、存分に楽しむワンよ~。
では次のブログでまたお会いいたしましょう。
わんわんお!