他者に対して性的魅力を感じず、性的行為に関心や欲求を抱かない性的指向を持つ人々

-解説-

全人口の1％は当てはまると言われており、日本語では「無性愛」と表現される。
性欲そのものを持たない「無性欲」や性的行為に嫌悪感を持つ「性嫌悪」とは区別されており、性的な行為への興味・関心・欲求が極端に少ないか存在しないことが特徴。

同じ「アセクシャル」に分類される人々の中にも細かい違いがあり、恋愛感情はあるが性的な関心はない者や、恋愛感情も持たない者、恋愛感情も性的な関心もないが性欲自体はあるため事務的に処理する者など様々。
結婚して家庭を作るアセクシャルも存在するため、第三者の視点で特定の個人がアセクシャルかどうかを判断するのは難しい。

他の性的指向にも当てはまることだが、本人の自認を無視して他者が個人の性的指向を断定することはハラスメント行為に該当するため、単に性的な行為に関心がなさそうな人を指して「あいつはアセクシャルかもしれない」などと発言することは控えるべきである。