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意外と知らない?成分や用途で分類されるローションの種類

ローション特集

アダルトグッズの話をする上で欠かせない存在「ローション」。
性的な用途であることを強調するため「ラブローション」と呼ばれることもありますが、アダルトグッズとしてのローションの場合、成分や用途によって様々な種類に分類されます。
今回はそんな多種多様なローションの種類について、紹介していきましょう。

ローションの種類

ボディローションと潤滑ゼリー

一般的に「ローション」と呼ばれるアダルトグッズの中には、大きく分けてボディマッサージを想定した「ボディローション」と、性交痛の緩和を目的とする「潤滑ゼリー」の2種類が存在します。

ボディローションは全身への使用を想定しており、「肌同士」で触れ合う場合の潤滑性を高める目的で使用されることが多いローションです。
単に「ボディローション」と言ってもその中にはさらに細分化された多種多様な成分のローションが存在し、粘度の違いなど好みや使用するシチュエーションに合わせた細かい違いを追求できるのも、魅力の1つであると言えます。

対する潤滑ゼリーは膣内への使用を想定しており、「粘膜同士」が触れる場合の潤滑性を高める目的で使用されるローションです。
ボディローションに使用される成分の一部には、膣内に付着すると洗い流すのが難しかったり、粘度が高すぎて本来得られる快感を損なったり、セックスの補助として使うには適さないものも多く存在します。
潤滑ゼリーはそういった成分の使用を避け、「性交痛の緩和」という一点に目的を絞ることで、安全かつ潤滑性に優れた性能を実現しているのです。

もちろん、ボディローションを潤滑ゼリーの代替品として使用することも、潤滑ゼリーをボディローションの代替品として使用することも不可能ではありませんが、用途の違いから体に悪影響が出てしまう可能性もあるため、「粘膜に触れる用途であれば潤滑ゼリー」という区別の仕方をするのが安全だと言えるでしょう。

ただし、ボディローションは成分の違いによる多様性に富んだグッズなので、必ずしもここに書いたような特徴のものだけとは限りません。
「肌同士」での使用を想定したローションが多い一方、グッズの使用など「肌とモノ」を想定したローションも少なくなく、想定する目的が違えばそれに合わせてローションの性質にも違いが表れます。

ここからは、そんなボディローションをさらに細分化して紹介していきましょう。

ボディローションの種類

ベース成分による違い

ボディローションは、ベースとなる成分の違いで大きく3種類に分けることが出来ます。

1.最も汎用性の高い「ウォーターベース」。

その名の通りベースとなっている成分は「水」で、そこに潤滑成分である「ポリアクリル酸ナトリウム」や「ポリクオタニウム」などを添加することでローションとしての潤滑性を実現しています。
構成する成分の大部分が水であるため肌にも馴染みやすく、成分が水に溶けている=水溶性であるため同じ水で洗い流しやすいという特徴があります。
潤滑成分の量を変えることで調整しやすいため粘度のレパートリーも多いほか、「いざ使ってみると粘度が高すぎる」といった場合には自分で水と混ぜて薄めることも可能です。
特にこれといってこだわりがなければ、ウォーターベースのボディローションを選んでおけばひとまず間違いないと言えます。
欠点としては、主成分が水であるため蒸発して乾きやすい点が挙げられます。長時間のプレイに使用する場合は適宜塗りなおすのが良いでしょう。

2.持続力に優れた「シリコンベース」。

「シリコン」を主成分としており、ウォーターベースのものに比べると液状でポタポタと滴るような粘度のものが多いボディローションです。
乾きづらく潤滑性が持続しやすいという特徴があり、さらに体内へ入っても吸収されず自然に排出されるという性質があるため、アナルプレイで用いられることが多いローションでもあります。
性能面にだけ目を向けると「ウォーターベースより粘度が低めでサラッとしている」「体内に入っても吸収されないので粘膜に触れても大丈夫」と潤滑ゼリーに似た特徴を持っていますが、水で洗い流しにくいという欠点も持っているため、しっかりと洗い流すための時間や設備がないシチュエーションではなかなか使いにくい代物です。
また、バイブやローターなどのアダルトグッズにはシリコン製のものも多く存在していますが、シリコンベースのローションはシリコン素材を劣化させてしまう性質を持つため、併用することが出来ません。
グッズを使ったプレイをする場合には、グッズの素材をあらかじめ確認しておいたり、ほかのローションを用意したりしておくことが必要になるでしょう。

3.持続力と伸びの良さを両立した「オイルベース」。

主な成分が「オイル」であるため、アロマオイルを兼ねたような香り付きのものも多々あるボディローションです。
シリコンほどではないですが乾きにくく、潤滑性の持続力に優れている点に加え、肌に塗る際の伸びが良いため少量で広い範囲をカバー出来るという特徴があります。
さらに、オイルは水を弾くため水に濡れても潤滑性が損なわれず、お風呂などの水場でも高い持続力を発揮することが出来ます。
ただし、それは裏を返すと水で洗い流しにくいということでもあるため、石鹸が必要になるなど、使用後の手間はウォーターベースと比べて大きいことに注意が必要です。
加えて、コンドームの素材としては主流なラテックスを溶かしてしまう性質があるため、コンドームと併用する際には相性の確認が必須となります。
使用するコンドームをポリウレタン製のものにするか、ローションをオイルベース以外のものにするか、いずれかの対策を取りましょう。

このように、ボディローションはベースとなる成分の違いだけでも異なる性質を持つようになりますが、これでもまだ分類としては大まかな分け方となります。
続いては、限定的な用途や特徴的な性質を持ったローションについて紹介していきましょう。

用途や性質による違い

ボディローションの違いは、様々な視点から考えることが出来ます。
まずは粘度が異なるボディローション「ハードローション」から。

ハードローションとは潤滑成分の濃さを変えることで一般的なローションよりも粘度を増したローションのことで、単純に潤滑性が欲しいというよりは、ローションそのものを楽しむために使われることが多いローションと言えます。
また、ハードローションは基本的にウォーターベースで作られるため、濃い状態から水で薄めることで好みの粘度に調整することも可能です。
薄める手間は増えますが、その分ローションを使用する量も抑えることが出来るため、そこまで強い粘度を求めていない人にとっては経済的なローションかもしれません。
ハードローションを使用するシチュエーションとしては、ラブホテルの浴室などでローションプレイ用のマットを使用する(いわゆる「ソープランド」スタイル)シチュエーションに適しており、全身にぬるぬるのハードローションを塗って絡み合うようなプレイに向いています。
逆に、粘度が高いせいで布についた場合は拭い取るのが大変なため、ベッドの上で使用する場合には注意が必要でしょう。

続いてはアナルプレイを目的とした「アナルローション」。

アナルプレイは粘膜接触を伴うため、ボディローションよりも潤滑ゼリーの方が適しているのではと思われそうですが、あくまで腟内への使用を想定している潤滑ゼリーに対して最初からアナルプレイを想定しているアナルローションはさらに適した性質のローションだと言えます。
アナル向けのローションはシリコンベースが主流で、ほかにはシリコン+水、シリコン+オイルのような混合型も存在しています。
また、ローションの成分としてよく使用されるグリセリンは腸内との相性が悪いため、アナルローションを名乗るローションはグリセリン不使用を謳っているものも少なくありません。
愛液という形で潤滑性を自発的に増やす女性器と異なり、アナルには性交痛を緩和できるほど潤滑性を維持する機能が備わっていないため、それをカバーするアナルローションには高い潤滑性と持続性が求められます。
そのため、アナルローションにはそういった性能のローションが多く、長時間のプレイでも継ぎ足しが必要のないローションが多く揃っているのです。
ただし、ウォーターベースのスタンダードなローションに比べると粘度が低くサラサラと垂れやすいものが多い上、シリコンやオイルがベースのローションは布につくと落ちにくく、肌に塗った場合も洗い流しにくいため、使用時や後始末に気を使うことが多くなる点には注意が必要です。

その次に紹介するのは、それぞれ体感温度に働きかけて冷たさや温かさを感じさせる性質を持った「冷感ローション」と「温感ローション」です。

メントールなどの清涼成分を配合した冷感ローションは、体に塗ることで爽快感が増し、微弱な風でも涼しく感じるようになります。
一方、グリセリンやカプサイシンなどの温感成分を配合した温感ローションは、体に塗ることで体温と馴染み血行が良くなるなどの理由で温かく感じるようになります。
これらのローションはどちらも体感温度に影響するものですが、暑い夏には冷感ローションを、寒い冬には温感ローションを使うなど状況に応じて使い分けることで、より快適なプレイを楽しむことが出来るというわけです。
また、冷感ローションによる清涼感は塗られた箇所の感覚を鋭くし、温感ローションによる血行の促進は塗った箇所を火照ったような感覚にするため、ともに興奮を高めることに繋がります。
スタンダードなローションとは違った感覚を味わうことが出来るため、お手軽なマンネリ防止策として使うのにも適したローションだと言えるでしょう。

最後に紹介する「バスローション」は、ここまで紹介してきたローションとは少し異なる特殊なローションです。

バスローションとして販売されているローションはそのまま使用することは出来ず、湯船に溜めたお湯へ入浴剤のように入れて溶かし混ぜることで、湯船のお湯全体をローションのようなぬるぬるトロトロにすることが出来ます。
その他のローションよりも粘度は低くなる場合がほとんどですが、湯船いっぱいにローションが作れるため普段とは違ったバスタイムが楽しめるほか、とろみがつくことで保温性が高まりお湯が冷めにくくなるという効果も期待できます。
エッチな目的を抜きに「湯船いっぱいのローション」に入って楽しむこともでき、もちろんラブローションとしてパートナーとのスキンシップに利用することも可能です。
必然的に使用する場所はお風呂場になるため、お互いの全身がローションまみれになっても周囲が汚れたり洗い流す手間を心配したりする必要もありません。
もちろん、湯船のお湯はバスローションを混ぜた上で、プレイ用にそれ以外のローションを用意するという合わせ技も可能。
バスローションはスキンシップに利用して、行為に至るまでの気分を盛り上げるために使うのがオススメです。

まとめ

ここで紹介したローションのほかにも、愛液や唾液、精液などをローションで再現した「再現ローション」、フルーツやスイーツなどの味や香りが再現された「フレーバーローション」、精力を高めると言われている成分を配合した「媚薬風ローション」など、ローションには様々な種類の商品が存在します。
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楽しみ方の数だけローションがあり、ローションの数だけ楽しみ方がある。
この記事を参考に、ぜひ理想のローションを探してみてください。

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