
【サディスト/サド】の用語解説
他人に肉体的・精神的苦痛を与える事で性的興奮を得る性癖の持ち主、加虐性愛者
本来、サディズム(加虐性癖)は「他人に苦痛を与えることで性的に興奮する」という狭い範囲の性的倒錯を指す言葉である。
現代では単に攻撃的な性格や思いやりのない人物を「サド」や「ドS」と表現することもあるが厳密には正確な呼称の使い方ではなく、本来のサディスト(真性サディスト)は本人の性格とは関係なく加虐行為に性的興奮を覚える性質を持っている人物を指す。
逆に、アダルト分野では聞くことが多い「本物のサディストはマゾのされたいことを見極める」「ドSのSはサービスのS」というような風潮も正確ではない。
「マゾを気遣う人間性があるサドも居る」というのは正しいが、サディストか否かを決めるのはあくまで「加虐行為に興奮する性質」である。
もちろん、サディズムを同意のない相手にぶつければそれは法に触れる正真正銘の事件となりうるため、真性サディストには自制の心構えが必要である。
サディズムによって同意のない他人を傷つけるなど社会生活を送る上での支障が出る場合は精神疾患として扱われることもあり、欲求を自分でコントロール出来るか否かは重要なポイントとなる。
いわゆる「SMプレイ」は真性サディストのみならず、刺激を求めているだけのノーマルな男女にも楽しまれているが、Sの立場に立つ人物にM役への気遣いが必要なのは変わらない。
SMプレイを行う際は、同意の取れている相手と同意の取れている範囲で行うようにするのが大切である。