
【安全日】の用語解説
中出ししても妊娠しにくいと信じられている日
女性の生理周期に「妊娠しやすいタイミング」「妊娠しにくいタイミング」が存在するのは事実だが、中出ししても妊娠のリスクがない「安全日」というものは実在しない。
一般的に生理周期は「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の4段階に分かれているが、このうち受精に備えて卵子が放出される卵胞期から排卵期の間は「妊娠しやすいタイミング」であるとされている。
一方、放出された卵子が受精機能を失う黄体期は一見すると妊娠のリスクがないようにも思えるが、「排卵期が終わったタイミングを厳密に察知することは出来ない」「黄体期でも卵子の受精機能が残っている猶予期間がある」「次の排卵が早まる可能性がある」「万が一受精に至るとスムーズに着床できてしまう」といった要素から、安全日とは言い難い。
ちなみに、20代の女性が危険日に当たる卵胞期~排卵期に避妊をせずセックスした場合の妊娠率はおよそ5割と言われており、黄体期にはそれを大きく下回るため、「安全日」という考え方が生まれるのも頷ける。
しかし「妊娠する気がない」という男女が背負うリスクとしては無視できない確率で妊娠の可能性が残るため、可能な限りコンドームや低用量ピルによる避妊は行うべきだろう。