
【亀甲縛り】の用語解説
亀甲縛り きっこうしばり
張り巡らせた縄が六角形になる、縄を用いた縛り方の一例。
縄が形作る六角形が亀の甲羅を連想させることからその名がついたと言われる緊縛様式で、単に「緊縛」と聞いたときに多くの人が連想するポピュラーな縛り方である。
よく似た縛り方に「菱縄縛り」があり、こちらは亀甲縛りでは六角形になる部分が菱形になっているのだが、どちらもひっくるめて「亀甲縛り」と呼ばれることもあるなど現代では混同されやすい。
緊縛様式の1つではあるが、実は全身を縄で縛っているように見えて手足には縄をかけないため、拘束力はほとんどない。
乳房を挟み込む形で縄を回すため胸の膨らみが強調される、股の下に縄を通して引き上げるため割れ目に食い込み刺激が与えられるなど、見た目の美しさや羞恥心を刺激する目的で使われることが多い縛り方と言えるだろう。
もちろん手足の拘束と併用することも出来るため、亀甲縛り自体が縄を使った緊縛の中では比較的難易度が低いこともあり、緊縛初心者の入門編に適した縛り方とも考えられる。
なお、「胸の膨らみを強調する」「股に縄を食い込ませる」という特徴から分かる通り女体向けの縛り方であり、男性相手に亀甲縛りをする場合は勝手が異なる点に注意が必要だ。