
【亜鉛】の用語解説
亜鉛 あえん
人体に必要な必須微量ミネラルの1つ
原子番号30の金属元素。体内で作ることが出来ないため必ず外部から取り入れる必要があり、成人男性は1日に10mg、成人女性は1日に8mg以上の摂取が推奨されている。
主な働きとしてタンパク質の構成要素となり、DNAの合成やホルモンの合成、分泌の調整、味覚を司る味蕾細胞や、身体を守る免疫反応にも関与している。
不足すると味覚異常や食欲不振、口内炎、皮膚炎、貧血、脱毛などを引き起こし、生殖機能が低下することで性生活にも支障をきたす。
逆に、過剰摂取すると同じ必須微量ミネラルである銅の吸収を阻害し、銅不足による貧血や骨異常、毛髪異常などを引き起こすため、適量の摂取が推奨されるが、通常の食事量で亜鉛を過剰摂取することは困難である。
特に男性の精子形成や勃起力の維持に欠かせないミネラルであるため、俗に「セックスミネラル」とも呼ばれることがある。
亜鉛を多く含む食べ物には牡蠣や豚の肝臓などが挙げられ、そのほかにも貝類や魚介類、肉類、野菜類など多くの食材に含まれている。
また、亜鉛サプリメントなども販売されているため、食事だけで必須量を賄えない場合は過剰摂取にならない範囲でサプリメントを利用することも視野に入る。